『近未来予測2025』が示す未来

働き方

未来予測プログラム「フューチャー・アジェンダ」という各分野の専門家が未来について話し合う場で醸成された未来予想図を紹介した図書がこの『近未来予測2025』。

本書は大きく6つ、「未来の人」「未来の場所」「未来の覇権」「未来の信念」「未来の行動」「未来の企業」という未来の課題を提示している。

そして、それらを読み解くキーワードとして「信頼」「プライバシー」「格差」「透明性」「アイデンティティ」を挙げている。

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未来予測プログラム「フューチャー・アジェンダ」の創設者が、
世界39都市で120回にわたり産・官・学の専門家を集めて開催したワークショップの成果
著書の紹介

未来予測プログラム「フューチャー・アジェンダ」という各分野の専門家が未来について話し合う場で醸成された未来予想図を紹介した図書がこの『近未来予測2025』。

本書は大きく6つ、「未来の人」「未来の場所」「未来の覇権」「未来の信念」「未来の行動」「未来の企業」という未来の課題を提示している。

そして、それらを読み解くキーワードとして「信頼」「プライバシー」「格差」「透明性」「アイデンティティ」を挙げている。

著者:ティム・ジョーンズ
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ケンブリッジ大学で工学修士号を、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートおよびインペリアル・カレッジ・ロンドンで産業デザイン工学修士号を取得、サルフォード大学でイノベーション・パフォーマンスの博士号を取得。イノベーション関係のコンサルタントとして活躍した後、新事業創出のための民間企業向けサービスを行うinnovaroを創業。2009年に未来予測プログラム「フューチャー・アジェンダ」を創設。

本著で書かれている未来予想は主に5つ。

1.人口爆発と超高齢化。

2.移民流動。

3.世界の覇権は中国、インドへ。

4.テレワークが増える。

5.未来のキーワードは「信頼」「プライバシー」「格差」「透明性」「アイデンティティ」。

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それら、未来の課題


「未来の人」

・欧米では格差の拡大によって中所得層が減少。現中所得層の仕事はAIに取って代わられ、特にアメリカでミドルクラスは着実に減少。
・高齢化社会のため高齢者や慢性病患者への医療費増は避けられない。
・定年が伸びる。リタイアメント自体の考え方が変わる。


「未来の場所」

・北半球都市に人口集中。
・現先進国は負の遺産となったインフラの維持が苦しくなり、移民を受け入れる。
・鍵は自動化。自動運転などが生活インフラを支える。


「未来の覇権」

・中国に対する期待と恐れが急速に高まり、広まる。
・国家より多国籍企業がルールを決めるようになる。
・覇権は情報を大量に適切に取り扱える者が握る。要は自由で安全なインターネット。


「未来の信念」

・資本主義一辺倒でなくなる。個別の価値観がインターネットにより潮流を起こす可能性が出てくる。
・企業活動をする上で自然への配慮はより重要となる。
・自然に対する責任感を個人が持つ。


「未来の行動」

・食料や水資源の不足について注目され、「破棄」への罪悪感が高まる。
・デジタル時代においては為政者に大衆の声が届きやすくなる。
・子供たちはより多角的な見方で旧時代に挑戦することになる。


「未来の企業」

・環境意識や社会的責任、ガバナンスの問題がより注目される。そして、逃げ場はない。
・ノマドワーカーの増進。技術と安全を担保する役割として企業があり、その生産過程、労働家庭はより多角化されていく。
・配送効率の向上。それに伴う人とモノの移動が増進。

最後に…

ワークショップの開催国やテーマ、参加者の顔ぶれが変わっても、変わらない未来への12の共通認識がある。それが…

・人口が爆発的に増加する。

・資源が枯渇する。

・環境汚染に歯止めが効かなくなる。

・移民は悪である。

・仕事が不足する。

・女性の教育水準の向上が多くの問題を解決する。

・技術が大きな問題を解決する。

・答えは太陽光エネルギーの中にある。

・定年について考えなおす必要がある。

・医療費は増加の一途をたどる。

・アジアの世紀が始まる。

・GDP成長率は、社会の発展を評価する最良の尺度である。

本著は2018年出版だが、いくらかは予想する未来に進んでいると言える。中国問題はすこし修正が必要なのかもしれないが、これからの過程を注意深く見る必要があり、備える必要があるようだ。本屋でみたら是非手に取って頂きたい。

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