『2030年』から学ぶ未来

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頭のいい人の未来予測は遅かれ早かれ「ほぼ来る未来」。本著はイーロン・マスクさんの盟友であるピーター・ディアマンディスさんが予想した未来です。2030年遠くない我々の未来に何が起こるのか、読み解いていきましょう。

2030年
NewsPicksパブリッシング

ピーター・ディアマンディス
Xプライズ財団CEO。シンギュラリティ大学創設者。

Peter Diamandis: pensamento crítico e curiosidade vão guiar ensino infantil  no futuro - Época Negócios | Vida

読む前に…

キーワードと本著主張の方向性

キーワード

本著を読む前に知っておきたいキーワードがある。「コンバージェンス」だ。コンバージェンスとはテクノロジー同士の融合を意味する。
現在においてもスマートフォン1台の中に様々な便利機能が融合されている状態だ。電話機能、写真機能、ナビゲーション機能に翻訳機能…挙げればキリがないほどのテクノロジーが満載。このようなテクノロジーの融合は未来にかけて続くと考えれており、それは加速度的に進んでいくと考えられている。我々は凄まじいスピードで進化していく融合テクノロジーをコントロールし、社会や生活に適応させていかせることができるだろうか。

本著が主張する方向

テクノロジーの融合は我々の生活・社会を信じられないスピードで変化さえていく。ついて行けない人や問題点も重要になってくるだろう。しかし、それでも全体的には改善され、概ね良くなって行くのだ。つまり、

  1. 変化に適応していかなければならない。
  2. 恐れるな。改善は続く。

以上の2点を踏まえた上で読み解いていってもらいたい。

要約(メーンボディ)

コンバージェンスは便利性から始まる
テクノロジーは便利だから人は使うし、普及していく。そして、個別のテクノロジーは便利だから掛け合わせられる。コンバージェンスである。

デジタル分野は量子コンピュータ、AI、ヒューマンロボティクスのイノベーションで指数関数的なスピードで進歩していく。そしてコンバージェンスのスピードも上がり、ハードとソフトのコンバージェンスも進んでいくだろう。具体的には社会インフラの無人化である。

社会はあらゆる場所・フェーズで統合していく

ハードとソフトのコンバージェンスは社会インフラを変える。つまり、人は労働から解放される可能性も高まる。そして、現在ある職業の多くは無くなるだろう。
個人の生活においてもAIで管理されることも多くなり、合理性が上がるだろう。IOTは管理・監視社会の構成品と考える人もいるかもしれないが、享受できる利便性前では空しい理論となるだろう。

機敏に適応しよう
凄まじい速度で変化する社会・生活について行くのではなく、適応しよう。新たな技術を使う前にその次の新しい技術が現れることになる。機敏に適応する力が大切になってくる。ある研究によれば、インターネットによって消滅した雇用を1とすると、新たに生み出された雇用は2.6。ロスカットしながら生活しよう。きっともっと素晴らしい利益を享受できる。

小回りの利かない人・企業はキツイ

機敏に適応してロスカットしていかなければ、含み益がどんどん増えていく社会となる。つまり、小回りの利かない人・企業は要注意といえる。何より柔軟性が大切。しかし、これはいつの時代も大切な事業真理である。トヨタ自動車だって最初は自動車なんて売っていなかった。ソニーだってゲームなんて興味なかったはずだ。柔軟に適応してきたから、ロスカットしてきたから生き残れている。

テクノロジーの成長サイクル
いきなり指数関数的なスピードでテクノロジーが進んでいくわけではない。

6つのテクノロジー進化ステージ
  1. デジタル化
    コンピュータで制御できるようになるのがテクノロジー進化の第一歩。
  2. 潜行
    世間一般的には評価が低い、もしくは認知されないがテクノロジー進化は止まらない。
  3. 破壊
    そのテクノロジーにより、旧来からあるサービスや製品が駆逐される。
  4. 非収益化
    コンピューティングでコントロールできた製品はやがてタダになる。
  5. 非物質化
    製品そのものがデジタル上で事足りるステージ。スマホの普及により多くのものが実際になくなった。
  6. 大衆化
    テクノロジーが一般大衆に浸透した最終ステージ。生活必需品のようなもので有難みが薄れる。

以上の6つのステージでテクノロジーは進化していく。

未来で生き残るために

生活と社会を凄まじい速度で変化させていくテクノロジーコンバージェンス。その未来で生きて行くにはどのようなリスクが存在し、それに対してどのようなソリューションを持ち、さらにその先に希望を持って生きる必要がある。

未来の5つの脅威を知ろう
  1. 水危機
  2. 生物多様性の喪失
  3. 異常気象
  4. 気象変動
  5. 環境汚染

これらの問題は互いに干渉、もしくは相乗しながら大きな脅威・リスクとなって未来の人類に襲い掛かる。SDGsの価値観に共感している若者や指導者は多い。未来に起こるであろうこれら脅威は持続性のある解決方法でなければ減殺することはできない。そして、テクノロジーの指数関数的な進歩がこれら未来の問題解決のキーとなることは間違いない。

社会構造問題

声明脅威的な脅威・リスクの他に社会構造の変化に伴う対人間リスクもある。AIの進歩、ヒューマンロボティクス、アンドロイドなどによる労働市場の席巻である。つまり、雇用を現在の価値観で持続させることはできない。BIなどの政策を打ち出すか、新しい労働市場を創造するしかない

以上のような未来リスクを解決する上で、人類は

  1. 長期的視点
  2. 予防
  3. 統治

を再考する必要がある。長期的視点というのは未来を見据えたヴィジョンのことで、場当たり的な決定と行動を辞めることである。そして、リスクを生起させる事象をカット・削減していくことで予防策を実践することが大切である。最後に大局的な方針は国によるところで国政・政治である。現実が凄まじいスピードで変化しているのに稟議を回している間にあっという間に時代は変わってしまう。レスポンスの速さが統治には求められる。

おわりに…

未来予測を冠する書物は「進化スピードの変化」に備えろと説く。本著もその体だが、スピードの変化の由来がコンバージェンスとしているところがユニークだ。「テクノロジーの融合」というワードは少し聞きなれた感じがするので、読者に印象を残せるだろう。これからもテクノロジーの進歩は止まらないし、具体的にiOTによってあらゆるものがコンバージェンスされる社会・生活が訪れるだろう。しかし、恐れずに機敏に適応していこう。社会は良い方向に進んでいる。進んでいく。

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