『楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?』が示す働き方改革

働き方
楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?


土屋裕介 (つちや ゆうすけ)
株式会社マイナビ 教育研修事業部 事業開発統括部 統括部長/HR Trend Lab所長

問題提起

労働意欲が低い日本

労働者が帰属する組織、会社に対して誇りを持っている割合は世界平均が7割程度なのに対し、日本に限ってみると5割程度まで落ちる。
組織への不満は労働者の人生と密接な関係があり、現状(不満)を解決するには人生を改革する必要がある。そして、自分の人生を個人・仕事・社会という三つの視点から再定義していく必要性がある。
本著は労働者自身の価値観を再定義するための指南書である。

本著の要点

仕事を楽しむには仕事の意味を知らなくてはならない。

2

仕事の意味とは、自身を成長させる利と合致させることで見えてくる。

3

その労働は自身の人生にとって複利効果を果たすか?いずれ大きなスキルとなって金を稼いでくれる見込みがあることをせよ。

4

目的を達成するには組織を使え。自分だけが勝っても持続的に稼げる可能性はどんどん低くなる。

全体要約

仕事を楽しめているか?まずは、仕事を選べ

仕事を楽しんでない人は、プライベートだろうが仕事だろうが、人生を楽しんでいないと同じ。大切なのは、楽しいか楽しくないか。楽しくないのなら、何が楽しいのか?没頭できるのか?時を忘れて続けられることは何か?考えてみてほしい。

家族の為、生活の為、自分以外の何かの為に働いている人は考えてほしい。人生は有限で、誰も貴方の為に働いてくれないということを。
自身の為に働いてくれるのは自分だけである。有限な人生を自分のために使おう。そのようにすることでどのような仕事でも楽しめるようになるだろう。そして、やる気は持続していくだろう。

そして、満足するためにする仕事を選ぶうえで、自身の「強み」「成長」「人間関係」を考慮することが大事である。

強み

変わらない嗜好。小さい頃〇〇することが好きだった。楽しくて辞められないこと。そういうことが強みだ。何かの為、何者の為でもない。
自分らしさを求めて旅などする必要などない。自身の人生を振り返って何をしている時が一番楽しかったのか、夢中になれたのか、その事象から抽出すればよい。そして、それが貴方の人生の強みだ。

成長

仕事を楽しんでいる人は、成長できることを期待して仕事をする。サラリーマンは入社当初、誰しも、「この会社は自分をどのように成長させてくれるのだろう」と期待している。しかし、数年後の姿は想像の通りだ。会社は自分を労働力として買っているだけだ。そして、その代金が給料だ…と。
このような時代にならないために、最初から必要だった心構えがある。それが、「成長させてくれる」のではなく、「こういう事をすれば成長するだろう」という心構えだ。ドライにいえば、見積。その心構えさせあれば、会社に労働力を売る以上の対価を会社から得続けることになるだろう。当然、そのような心構えの人にとっては会社は絶対的な存在ではない。得られるべき経験、スキル、人間関係などが手に入ったら直ぐ転職、独立するだろう。それでいい。
成長期待というのは能動的な態度であり、納期のあるリターンだということに気づいてもらいたい。

人間関係

学生時代から競争にさらされてきた方たちは殆どが相対的評価を信用し、他人を落とすことでも自身の序列が上がることと思っている。しかし、ビジネスの世界では違う。自分が敗けてもチームで勝てば儲けれる。もちろん、一番いいのは自分が勝ってチームが勝つことだ。しかし、学校の序列価値観を信じている人は、自分の仕事さえ上手くいけばいいと考えている。それでは金を儲けることはできない。そして、地位を上げることはできない。
大切なのは自身の敗けがチームの勝利に貢献していることを理解してくれる人間関係の構築である。
それら人間関係が構築されたならば、失敗に対する恐怖はなくなり、仕事がより面白くなるだろう。没頭する機会も増える。

さいごに…

本著はエンゲージメントという単語を用いて労働へのモチベを表現しようとしている。しかし、新たに言葉を覚える必要はない。要するに、楽しくないのは何が楽しいのか分かってないから。そして、何が楽しいかってのは、自身が没頭してきたことにヒントがある。それを伸ばすには会社依存でなく、自身の行動がカギ。失敗を認めてくれる人間関係がさらにその成長をブーストさせてくれるだろう、と言っています。本屋さんで見かけたら是非買ってみて下さい。

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