人の印象は「見た目6割、7割」などと聞いたことはないだろうか。残りが声と話の内容。
ならば、見た目を気にしなければと思うのは当然。
「言ってることはわかるが、ダラシさなそうな奴だな…」、「なんか不潔そうだな…何か言ってるけど」などプレゼンの前にマイナスからスタートするのは避けよう。
見た目を改善しよう。見た目とは「身だしなみ」「装い」「振る舞い」。当著からルックス評価のコツを速攻で学び本番に臨みましょう。
結論
当著の結論は「己を知り敵を知って自分をセルフ・ブランディングせよ」だ。
そして、大きく3つのポイントが書き記されている。下記を要チェックだ。
- 己の特性を知って目的に向けセルフ・ブランディングしろ。
- TPOに合わせて服を選べ。
- ネガティブに捉えらえれる動作を知れ。

内容要約
1.己の特性を知って目的に向けセルフ・ブランディングしろ。
外見上の印象を高めることに気使おう。何が相手の五感に働きかけるのか、己を知ろう。セルフブランディングに必要なのは何が相手の五感に働きかけ、良い印象を与えられるか知ることだ。
- 口臭対策
どんなに見た目が良くても口臭が臭ければアウトだ。話を聞きたくもなくなるし、そもそも近づきたくなくなる。当著では電動歯ブラシの使用、デンタルフロスの使用、水分の適切な摂取を推奨している。また、歯並びも重要だ。 - スキンケア
女性は多くが化粧水や保湿液を使用して、お肌の見た目には気を使っているだろう。問題は男性だ。男性は「化粧水、保湿液は女性がするもの」というバイアスがかかって見た目を損している方が多い。
顔色の悪い人のプレゼンは説得力に欠けるだろうし、心配すらされるレベルだ。肌は美しき綺麗に保とう。 - ヘアスタイル
清潔感のあるヘアスタイルは小まめな散髪によって成される。伸びっ放しはどんなにワックスで固めても手入れされていない感が出るので要注意だ。髪を切れば毛先が違う。身だしなみに気を使っていると思われるだろう。
この3つは十分に気をつけろ。

2.TPOに合わせて服を選べ。
単にカッコいい服、高級な服、無難な服を選ぶべからず。あくまで状況・TPOに合わせた服装の変化が必要だということだ。そのために前提となる選択基準を4つ示す。
- 聞き手が期待する服を選べ
自分が着たい服を着るのではない。聞き手が年寄ならノスタルジーを演出するのもいいだろう。聞き手が若者ならトレンドを取り入れればいい。アイスブレイクのキッカケになる。 - ミニマムであれ
ルックスは大事だが、聞き手をルックスに注目させ過ぎてはならない。あくまでプレゼンの内容を理解させるためのポジションだということを認識しろ。 - プレゼンの内容に合わせろ
環境問題を提示しソリューションをインプットさせるためのプレゼンにギラギラした服は似合わない。SDGsの価値観に違わない服装をチョイスすべきだろう。服装はプレゼンの内容に沿わせろ。 - 自分のらしさを忘れるな
これは個性を阻害するなと言う意味だ。美しい髪を持つ者が美しい髪を隠すのはハンディを自ら負うようなものだ。スタイルが良いのならシルエットを前面に出せばいい。逆にコンプレックスを隠すこともしていい。化粧、シークレットブーツ、白髪染め、チートでもなんでもない。プレゼンの効果を最大限高める努力だ。

そして、この記事を読んでいる読者の多くはビジネスパーソンだろう。そう、スーツを着こなす黄金ルールを当著で7つ示す。…と思ったが、一般的な黄金ルール9つ示す。参考にして貰いたい。
- シャツの襟をジャケットから2cm程度見えるように高さを調整しろ。
- シャツの袖はジャケットから1cm程度見えるように調整しろ。
- シャツの襟もとはスーツラペル(背広の開襟)に隠れるように。
- 肩ラインはジャストフィット。
シワを怖がれ。大きすぎても小さすぎてもシワは出る。 - ジャケット丈はケツが隠れるように調整。
- ネクタイの先っちょがベルトに差し掛かるように調整。
- ジャケット一番下のボタンは外す。
可動域アップする。座るときは全外しでもいい。立つときは上一つはしっかりとめろ。 - 靴とベルト、色と素材を合わせろ。
コーディネートの問題だ。これは権威性にも直結する。大丈夫だ。ネットで検索してパクればいい。 - パンツの裾は立った時、靴に軽く触れる程度。
足が美しく真っすぐに、長く見える。

3.ネガティブに捉えらえれる動作を知れ。
美しい姿勢を追求しろ。スーツの歩き方にはコツがある。
- 背筋がまっすぐ伸ばせ。
- 前に繰り出した足をピンと伸ばせ。
- 歩幅を広く取れ。
- しっかり踵(かかと)から着地しろ。そして、つま先で蹴り上げる。
- 体軸をフラフラさせるな。

自信があるようなスーツ姿を見せたら、あとはオーディエンスに対してオープンになれ。怖がるな。やり方は簡単だ。目を見て話して一方通行にならないようにすればいい。それ以外はネガティブな動作としてプレゼン自体の存亡に関わるぞ。
ネガティブな動作を避けるために良いボディーランゲージを紹介する。プレゼンにおけるプレゼンターの見た目を飛躍させるだろう。
- 基本は真っすぐな姿勢。
- フラフラしない安定した姿勢。
- 時には身体を軽く前に傾けろ。
- ポイントするときは指を真っすぐにしろ。
- 動きに緩急を付けろ。ゆっくり動いた時により重みを感じさせる。
- 手足を広げろ。より大きく映る。
- 目を見て話せ。大勢でもだ。句読点時に目を合わせると調子がいいだろう。
- 喜怒哀楽をしっかり表情に出せ。

さいごに…
- 己の特性を知って目的に向けセルフ・ブランディングしろ。
- TPOに合わせて服を選べ。
- ネガティブに捉えらえれる動作を知れ。
以上がプレゼンをチートするための「ルックス、見た目向上技術」の紹介だ。セルフ・ブランディングとは自己と敵(オーディエンス)を明確に客観化し敵アックな作戦を実践していくことだ。己の特徴(長所・短所など)をしっかり掌握する必要がある。そして、オーディエンスのニーズも事前に掌握せよ。自分の魅せ方が自ずと見えてくるはずだ。
このページが全てのプレゼンターの資となることを祈念して終わりの辞とさせていただく。さらなるプレゼンテーション向上技術・情報を収集し発信していきたい。是非また来てください。最後までお読みいただきありがとうございました。

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